論理回路やデータ自作、奥深いMOD文化まで。もはや単なる子供向けゲームではない『マインクラフト』の魅力とは
『マインクラフト』はPCゲームとして出発したうえにユーザーの裁量が大きいため、MOD文化と密接な関係にある。
改造データも当たり前、むしろそれが文化といえる
MODはいわゆる改造データだ。PC版『マインクラフト』ではさまざまなユーザーによりいくつもの変更が加えられたデータが配布されており、それを利用して遊ぶ人も多い。家具を追加するもの、利便性を向上するもの、人気キャラクターを追加するもの、マップを追加するものなど、その内容はまさしくMODを作る人の数だけあるといえよう。
具体的には、天空の世界が追加されたり、自動化システムを導入できたり、はたまたファンタジーな要素を入れるなんてこともできる。もちろん、有名なMODも多数存在する。
当然ながら、導入にはPCの知識が必要になる。日本では若年層のPCスキルが下がっていると言われているが、皆が『マインクラフト』を楽しめば自然と知識が身についていくのではないだろうか。

PC環境がないなどでMODに触れるのが難しい場合は、ゲーム内のマーケットプレイスから、公式に販売されている追加データ「アドオン」を導入するだけでも楽しめるだろう。農業の要素を追加するもの、家具を追加するものなど、マーケットプレイス内でも種類はけっこう多い。
マーケットプレイスにはコラボ商品もあり、サンリオの世界、『スター・ウォーズ』の世界、ゲーム『ロックマンX』とコラボしたものなど、本当にいろいろな世界を冒険できる。とにもかくにも『マインクラフト』は拡張性に優れたゲームなのだ。
映画『マインクラフト/ザ・ムービー』でもしばしば「クリエイティビティ」という単語が出てきたが、まさしくアイデアがあればあるほど膨らんでいくのが『マインクラフト』というゲームなのである。まるで真っ白な新品の紙のように、いろいろな形に変化しうるのだ。
もちろん、すべての人がクリエイティビティに恵まれているわけではない。しかし『マインクラフト』の世界に足を踏み入れれば、ほかのプレイヤーのアイデアから恩恵を受けて、その広がる世界を堪能できるのである。
コミカルな映画の世界は、あくまで『マインクラフト』の一部にすぎない。無限に広がるとすらいえるこの楽しみは、自分で足を踏み入れてみなければわからないのだ。
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