論理回路やデータ自作、奥深いMOD文化まで。もはや単なる子供向けゲームではない『マインクラフト』の魅力とは
映画『マインクラフト/ザ・ムービー』では最後のほうに、「ゲームより現実を見よう」といった教訓を含むような場面がある。これはゲームを題材とする映画ではありがちなシーンだが、こと『マインクラフト』に関してはかなり的外れと言わざるをえない。
もちろん『マインクラフト』はひとりでも遊べるのだが、複数のプレイヤーと一緒に遊ぶと真価を発揮する。広大なフィールドに何か建造物を作るにしても、ひとりでは建材も労力もアイデアも足りない。しかし仲間がいれば、世界を作り上げるのが一気におもしろく、楽になる。
そもそも『マインクラフト』という名前からわかるように、本作はマイン(採掘)とクラフト(ものづくり)で構成されている。その役割分担をしながら、一緒に世界を作り上げていくからこそ人気になりはやったと考えられる。
『マインクラフト』を子供や家族、あるいは友人と一緒に遊ぶと、協力しながらプロダクトを進めるような雰囲気になっていく。それこそ映画で登場人物たちがいつの間にか仲間になっていたかのように、自然なコミュニケーションを促進するゲームというのが『マインクラフト』の基本なのである。
ゲーム内に存在する論理回路が体験をより魅力的に

『マインクラフト』のゲーム内には「レッドストーン回路」という要素が存在する。映画でも少し出てきたものの、あれは本当に序の口といった内容だ。
レッドストーン回路は、いわゆる論理回路である。オフとオン(0と1)のデジタル信号を使って情報を制御できるもので、これを使えばさまざまな可能性が生まれてくる。
たとえばドアをレッドストーン回路で制御し、ふたつのスイッチが両方オンだったら開く(AND回路)といった仕組みができる。あるいはもっと上級者になれば、ゲーム内に電卓やCPUまで製作できてしまうという。
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