東武SL大樹、プロしか知らない「毎日運行」の裏側 転車台でファン獲得、24時間「火」は消さない

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

この様子はフェンスを隔てた広場から誰でも見ることができる。また外国人観光客の姿もあった。行楽シーズンの休日ともなれば、なかなかのにぎわいになるのだろう。乗るだけではない「SL大樹」の楽しみ方といっていい。

「見られているものですからね、気が引き締まります」

こう話してくれたのは、東武鉄道下今市機関区車両科長の大谷秀明さん。入れ替え作業や機関庫内での整備を担当する車両科の責任者だ。手作りの小さな旗を一緒に振っている子どもの姿も見るとか。SLが走り始めて8年、すっかり地域にも馴染んでいるようだ。

「安全を見せる」ことを意識

眞壁正人下今市機関区長も言う。

「SLの運行に関わる人の動きも“魅せる”ことで楽しんでもらう。おもてなしというのはもちろんですが、まず『安全を見せる』ことを意識しています」

客車を切り離した機関車だけがバックで機関庫の脇から転車台方面へ(撮影:鼠入昌史)
この記事の画像を見る(27枚)
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事