東武のSL大樹「電車の運転」とどのくらい違うのか 機関区のベテラン社員が語る「腕の見せどころ」

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東武鉄道 SL大樹
東武鉄道の下今市機関区で休む蒸気機関車(SL)「C11形325号」。SLの運転は電車とはどのくらいの違いがあるのか(撮影:鼠入昌史)

「電車は運転するものですが、蒸気機関車(SL)は違います。SLは、動かすものなんです。自分で動力を作るところからはじめて、いかに負担を減らしながら動かしていくか。電車の運転とは、まったく違うものですね」

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経験者が語るSLの運転

東武鉄道下今市機関区長で自身もSLの運転してきた眞壁正人さんはこう話す。眞壁機関区長が率いる下今市機関区は、東武鉄道が誇る「SL大樹」の運行の要といっていい施設だ。

下今市機関区を拠点として、東武日光・鬼怒川温泉方面へ毎日走り、週末や連休中には下今市―鬼怒川温泉間を4往復運行することもある。

【写真】東武鉄道が日光・鬼怒川エリアで運行している蒸気機関車「SL大樹」。3両のうち「C11形325号」は真岡鉄道で活躍したSLだ。その運転台はどうなっている?いくつものレバーやバルブ、メーターが並んでいて素人にはなにがなにやら……

下今市駅は日光線と鬼怒川線が分岐する要衝に位置し、SLの運行はもとより日光・鬼怒川それぞれに分かれる特急列車の運行にとっても要のターミナル。そんな下今市駅の北側に、遠く山陰は長門市駅から引っ越してきた転車台が鎮座し、機関庫でSLやディーゼル機関車(DL)が出番を待っている。

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