投資初心者は「投資信託」より株を買いなさい 今からでもやけどしない「ちょい投資」とは
なぜなら、投資信託は自分で運用する投資商品ではなく人任せなので、リスクを取るという感覚が育ちにくいからです。ですから、投資したいなら小額でもいいから株式投資のほうが、リスクというものがどういうものかを学べます。
100万円投資すると株は120万円、投信は80万円に!?
金融機関に行くと、「初心者は、株よりも投資信託がいい」と勧められますが、それを鵜呑みにしてはいけません。かつて、ITバブルの絶頂期の2000年に、野村証券が100周年記念で社運をかけて「ノムラ日本株戦略ファンド」という空前の規模の投資信託を売り出しました。当時、1兆円ファンドともてはやされたので買ってみましたが、見事に約40%も目減りしました。これで初心者が、かなりダメージを受けたとおもいます。
けれど、金融機関は、いまだに儲けています。なぜなら、投資信託では、買った人が損をしようが儲けようが、手放さないあいだは、金融機関には多くの商品の場合、信託報酬という手数料が確実に入ってくるからです。
一方、株は、値下がりして塩漬けにしておいても、会社の業績さえ悪くなければ定期的に配当をもらえる可能性があります。
投資商品は、値上がりすることもありますが、値下がりすることもあります。では、株と投資信託それぞれを100万円買って、どちらも値上がりもせず値下がりもしなかったとしたら、どうなるでしょう。
今、東証1部上場企業の株価に対する配当利回りは平均で1.6%前後です。もし、株価が上がりもせず下がりもせず15年間持っていたら、100万円は配当を含めて約120万円になります。つまり約20%増えることになります。
一方、投資信託だと、同様の条件で上記の「ノムラ日本株戦略ファンド」の場合、毎年2%の信託報酬を引かれ続けると、なんと80万円を切ってしまいます。20%以上も減ってしまうのです。しかも、自分で買った株は気になるので経済ニュースにも目がいくし株価も頻繁にチェックしますが、投資信託は、買ったままという方が多い。つまり、投資信託は、投資への学習能力が身に付きにくいのです。
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