「強い職場」に共通する30代の活かし方[第1回]--だからあなたの会社は変わらない
「社員に危機意識がない。こんなに外部環境が厳しく、業績も厳しいのに、うちの社員は目標達成をしなくとも何とも思わないのです。社員に危機意識を与えるには、ボーナスカットしかありません」。従業員200人程度の組織の社長の言葉である。
組織の陥る罠
一方で、「会社の方向性が見えません。経営者やマネジャーが変わらないと、この会社は変わりません」。同じ企業の若手社員の言葉だ。
上層部は、若手や中堅社員に変革することを求め、若手や中堅社員は、上層部に変革することを求める。お互いに批判をし合いながら、結局、その組織は閉塞感に包まれている。
このような組織では、上層部が社員に「変われ!」というメッセージを発信するたびに、社員は白けていく。
では、組織が活性化している状態とはどのような状態であろうか?
お互いが信頼し合い、活発なコミュニケーションの中から、新たなアイデアやイノベーションが起きており、会社の方向性に向かって一丸となって進んでいるような組織であろう。
活性化している組織と、閉塞感に包まれる組織の違いは何であろうか?
組織とは、人の集まりでしかない。活性化している組織は、一人ひとりの社員が活性化している。結局、一人ひとりが変わらなければ組織は変わらないのだ。