「子どもがいつもひとりぼっちで心配・・・」な親が意識すべき”6つのポイント” 現役の児童精神科医が解説!

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例えば、学校生活で周囲の子どもとうまくいかなくても、放課後等デイサービスやサッカーの習い事では仲が良い友だちがたくさんいるような子どももいます。そのような場合、学校で無理に友だちを作ろうとしたりしなくてよいのです。

ただ、このときミスマッチがたまに起こります。例えば、オタク仲間のほうが自分と気が合うにもかかわらず、いわゆる「1軍」メンバーへの憧れやこだわりが強く、無理矢理その中で過剰適応し、疲れきってうつ状態になっていく子どもです。このような場合は、「どうして、そこ(1軍)にこだわってしまうのか?」という部分から、心理カウンセリングなどで掘り下げていく必要があります。

友だち付き合いのミスマッチ

②本人が望んでいない人間関係は、まだ早いので焦らなくてよい

ときおり、保護者の方から「うちの子は友だちができなくて困っている」という相談を受けることがあります。そういうときは、子ども本人に聞いてみるのですが、本人は「学校の休み時間に1人で好きなことをして、ストレスを発散したいんだ」と話してくれたりします。もし、同学年とのお付き合いで、まだ疲れてしまうのであれば、無理に友だち付き合いなどしなくてよいのです。

これもまたミスマッチが発生していると問題です。つまり「友だちが欲しいのにできない」という場合です。その場合は、放課後等デイサービスの利用や趣味や習い事のコミュニティー(年齢は関係ないほうがよいでしょう)、またネットのゲーム上の友だち作りなども有効でしょう。

③「普通」の人間関係にこだわらなくてよい

②にも少し書きましたが、友だちというのは別に同学年に限ったものでなくてもよいのです。例えば、ある趣味を10年以上続けている人と友だちになる子がいます。この趣味は旧車やガンダム、将棋などが当てはまるかもしれません。

このような場合、友だちがお父さん世代だったりすることもあります。私はそのようなコミュニティーの中で愛され、育っていく子を実際に見てきています。もちろん学校では同世代と話が合いませんが、それでもいいと思うのです。

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