「今度の万博は船でも行けまっせ」→「絵に描いたモチ」に…《大阪・関西万博》船ルートが「超絶残念」に始まってしまったワケ
各々が縦割り以外の仕事をしなかった結果、2カ所の乗り継ぎ拠点は「駅・バス停からの道案内を誰も整備しない」「万博公式ホームページの案内も不十分」という、交通手段としては大事な要因が欠落してしまった。
一事が万事この調子では、船会社が「万博の船輸送」に協力を渋り、航路の誘致失敗で水辺の賑わいが「絵に描いた餅」となってしまうのは、当然だろう。
それでも大阪で「航路の整備」が必要な理由

万博の船輸送は、輸送手段として役に立っているとは言い難い。ただ、一連の船着場などの整備は、防災への備えとして「ムダ」とはいえない。
大阪の歴史は、淀川水系の氾濫や、大阪湾の高潮などによる水害との戦いの歴史でもある。災害のたびに船が大きな役割を果たしており、1995年1月の「阪神・淡路大震災」では決壊した淀川堤防の瓦礫搬出、新たな堤防の建設に船がフル回転の大活躍を見せた。
近畿地方整備局の関係者が語ったところによると、完成したばかりの閘門「淀川ゲートウェイ」は、500トン級の大型台船を通過させ、大型ダンプ30台分もの瓦礫や土砂をまとめて運べるという。
南海トラフ地震など有事には道路の混雑・寸断が予想され、その際には復旧作業に従事する船を、大阪湾から「淀川ゲートウェイ」を経由して淀川中流の枚方市・高槻市、上流の京都府に直接送り込める。また「十三船着場」「中之島GATE」も、孤立した住民の避難や、船の発着・救援物資の配送に役立つはずだ。
万博会場への航路はいずれも眺めがよく、クルマや電車・バスより、ゆったりした移動ができる。
船での移動を「心地よい移動体験」ととらえ、多くの人々に利用され……閉幕後も航路が残るほどに、船運の需要が見いだされることを願ってやまない。
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