ネットとリアルをつなぐGoogleの戦略・担当者に聞く[後編]《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》
オンラインで買おうと思って検索したらオフラインの店も載っていることに気づくなどだ。だんだん新しい発想になっていってもらうことだと思う。そこはわれわれ側に非がある。もっとサービスを知ってもらうように努力していかなければいけない。体験してもらわないとよさはわからない。
われわれの検索サービスが進化し、メインの「Google検索」さえあれば、すべての利用者の欲しい情報が、オンライン、オフラインに関係なくつなげられたらすばらしい。
たとえば、利用者が「カレーライス」と検索しただけで、近くのカレーショップを探しているのか、自分でカレーを作ろうと思っているのか。現実にはそこまで行っていないが、どんな要望にも応えたい。今は、飲食店を検索するときはGoogleマップ、材料を買いたいのであればGoogleショッピングと、用途に合ったサービスを提供している。
われわれは、利用者が欲しい情報を欲しいときに、すべて提供できるようにしたい。
--今後の取り組みは。
いちばん重要なのは、もっともっと多くのお店に参加してもらうこと。もちろん、ポイントやレビューなど掲載情報を増やすことも考えてはいるが、優先順位としては、より多くのお店に参加していただくこと。現在準備段階のところが何社かある。準備には時間がかかるので、つねに新しい企業に話しに行き、並行して進めるようにしている。
--企業側からの問い合わせはありますか。
開始時は特に反響があった。
予期していなかった問い合わせとして、POSや基幹システムをお店に販売しているシステム企業からのものがあった。彼らのシステムの一機能として、Googleローカルショッピングへの接続機能を加えたいとの内容だ。お店側にとっては、Googleへの商品情報の提供が負担なく実現できる。システム企業側にしても、競合製品と差別化できる。