ネットとリアルをつなぐGoogleの戦略・担当者に聞く[後編]《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》

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--企業側のメリットをどう考えますか。

お店側にしてみれば、本当はいろいろ商品を置いているのに意外と知られていないことがある。お客さんがある商品を買うのに家電量販店にしか置いていないと思い込んでいたが、検索してみると実はすぐ近くのコンビニやドラッグストアで売っているということがある。世の中そういうことがたくさんある。ドラッグストアが、想像以上にいろんな商品を置いていることに気づいていないことも。

ローカルショッピングではそこの情報を提供したい。今、提携している企業の多くの方々は、自分たちが販売している商品を世間の人に知ってもらいたいと考えている。われわれの検索サービスを使うことで、お客さんが買いたいときに、商品を売っている近くのお店を知ってもらうことができる。行ってもらえるかもしれない。
 
 今まではそういったものがなかった。ネットで買うか行きつけのお店に行くかしかなかった。そういう意味で意義があると思う。

お客さん、お店、Googleの三方にとってWin−Winの関係になるようにしたい。

--利用者の傾向は。

実際は、30~40代の男性が多いが、特定の世代をターゲットにしているわけではない。Googleのミッションとしては、世界中のオフラインの店を検索できるようにして、世界中の人たちに利用してもらうことだ。

--オフラインの商品をわざわざオンラインで検索するという習慣がなかなかないのではないでしょうか。

そこは課題だ。Googleを普段使っていない女性が、電球が切れてしまい今すぐにLED電球を買いたいと思っても、検索はしないだろう。ハードルが高い。あるとき偶然にでもいいので発見してもらいたい。

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