二子玉川で始める「楽天X」とは何なのか 教育・医療には巨大な可能性がある
三木谷:それ以外のポイントで何か既存の産業に、ということであればシェアリングエコノミー全般ですね。先ほど、スマートレイヤーによって社会、人間の行動パターンが変わると申し上げましたが、これからオウニング(owning)エコノミーからシェアリングエコノミーにシフトしていきます。このシフトはたぶん恐ろしいくらい大きいものです。使わないものは貸してあげましょうよ、ということです。
山田:確かに子どもが小さい時だけ必要な部屋の設備というのは、全部3年間レンタルとかで契約して借りて、返しちゃったほうがいいわけですね。ゴミが出ますもんね。捨てなきゃいけないので。
三木谷:そういうニーズがあるので、私たちもラクマという、C2Cのプラットフォームを始めました。これがものすごい勢いで伸びている。18年間インターネットビジネスをやっていますが、今起こっているのは、すさまじい変化です。
やらないと決めているのは?
山田:なるほど。となると、ビジネスチャンスは幾らでも毎日のように、三木谷さんの頭の中で思い浮かびますよね。
三木谷:だから、できるだけ自分でやることは限定して、他の人に任せるとか、提携をするとか、そうしたほうがいいかもしれないですね。
山田:これだけはやらないって決めているものはあります?例えばもうメディアはこりごりですか。
三木谷:テレビ局はもういいですね。
山田:テレビ局はやらないと。それでも、基本的に前広(まえびろ)ということですね。個人の生活が新たに変わって再定義されていく中で、大きな仕事をやっていきたいということですね。
三木谷:そういうことです。日本においては、もう1億人のユニークな会員数を抱えていますから、その会員向けにさまざまなことをいろいろな提携も含めながらやっていきたいなと。そういう意味では、前広姿勢ですね。
国際的にはどうかといえば、そうはいってももう少しメリハリは効かせないといけない。今のところはやっぱりEbatesとかViberを中心にビジネスを展開していく段階かなと考えています。その意味では、まだまだです。
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