快進撃の「HANA」、時代を味方につけたガールズグループの真価。異例のオーディションから誕生、“口パクなし”、実力が示す存在感

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
HANA
デビューして1カ月にも満たないが、大きな話題になっているガールズグループ「HANA」(画像:ソニー・ミュージックレーベルズ プレスリリースより)

ガールズグループのHANAが、各音楽チャートで快進撃を続けている。また音楽番組や音楽フェスにも続々出演し、そのパフォーマンスに対する称賛の声も多い。なによりもまず、4月2日にデビューしたばかり。この異例の人気の背景には、HANAがいまの時代に待ち望まれていた存在だということがありそうだ。以下、その点を深掘りしてみたい。

HANA結成からデビューまで

HANAは7人組(CHIKA、NAOKO、JISOO、YURI、MOMOKA、KOHARU、MAHINA)のガールズグループ。昨年から今年にかけて開催されたオーディション「No No Girls」、通称「ノノガ」を通じてメンバーが選ばれ、結成された。

プロデューサーとして審査したのはラッパー、アーティストのちゃんみな。同じくラッパー、アーティストのSKY-HIが社長を務める芸能事務所BMSGがオーディションを主催した。

HuluやYouTubeで配信されたオーディションへの注目度は日増しに高まり、今年1月の最終審査はKアリーナ横浜に2万人の観客を集めて行われた。その模様の配信は56万人超という驚異的な同時接続数を記録。各メディアでも大きく取り上げられた。

HANAは1月31日に最終審査の課題曲でもあった「Drop」でプレデビュー。そして4月2日に「ROSE」で正式デビューを果たした。いずれもちゃんみなによる詞と曲。当初は配信限定のみ(CDは4月23日に発売)だったが、オリコン週間ストリーミングランキング、Billboard Japan Hot100などで見事初登場1位に輝いた。

2/4PAGES
3/4PAGES
4/4PAGES
太田 省一 社会学者、文筆家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおた しょういち / Shoichi Ota

東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。テレビと戦後日本社会の関係が研究および著述のメインテーマ。現在は社会学およびメディア論の視点からテレビ番組の歴史、お笑い、アイドル、音楽番組、ドラマなどについて執筆活動を続ける。

著書に『刑事ドラマ名作講義』(星海社新書)、『「笑っていいとも!」とその時代』(集英社新書)、『攻めてるテレ東、愛されるテレ東』(東京大学出版会)、『水谷豊論』『平成テレビジョン・スタディーズ』(いずれも青土社)、『テレビ社会ニッポン』(せりか書房)、『中居正広という生き方』『木村拓哉という生き方』(いずれも青弓社)、『紅白歌合戦と日本人』(筑摩書房)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事