ただ最新のニュースを得るだけではない…優れた経営者たちが実践している「ドケチ」な新聞の読み方
インプットの蓄積が多ければ多いほど、たくさんの知識のなかから、もっとも適切なものが選べますし、いくつかの方法を組み合わせることもできます。ただ、こんな話をすると「お勉強しろということですか?」というふうに思う人もいるかもしれません。途端にげんなりしてしまう人が続出しそうです。
忙しい中で、勉強する時間を捻出するのが大変なら、普段の生活の中で得られる情報に「ケチ」になればいいのです。別にセミナーに出掛けなくても、ビジネスに役に立つ情報はいくらでも手に入ります。
コンビニの「お菓子の棚」にもヒントはある
例えば、コンビニやスーパーでお菓子コーナーに行った時、最近人気のスナック菓子が並んでいますよね。それを見て、どう思いますか?
「別に、何とも」思わない人がほとんどだと思います。
私は少し違った見方をしています。スナック菓子のネーミングをよく見てみると、「『ぞっこん』とか『神』とか、今まで使われなかったワードが使われ始めてインパクトがあるな」「『サクサク』とかありがちな言葉はもう使われていないんだな」ということに気づきます。これも、情報収集の1つです。
違う棚に目を向ければ「いつの間にか、グミの種類がこんなに増えている。なぜ、グミがこんなに人気なんだろう」と疑問に思ったりもします。家に帰ってから調べてみることもあります。

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なぜ、私がそんなことをするのかと言えば、自分のビジネスの役に立つからです。今のトレンド感も分かりますし、どんな言葉が消費者に受けているのかということが分かればPRの材料にもなります。
普段の生活の導線のなかに、「学び」はいっぱいあると思います。なぜ、スナック菓子にこんな名前がついているのか、疑問を持って少ない時間を有効に活用する「ケチ」さを身につければ、情報はいくらでも手に入ります。
私の持論ですが、少しくらい「ケチ」な精神を持っている人のほうが、仕事ができるようです。
ここでいう「ケチ」とは、お金の話ではありません。むしろ「時間」「情報」に対するケチ度が高いのです。今でいうところの、タイパ、コスパにも通じる話です。ケチだと、効率がいいこともそうですが、「視点をずらす」能力もアップします。
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