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スシローが始動した「天ぷら定食店」。行って感じた"凄さ"と、すしでも天丼でもない、その深い”狙い”

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  • 大関 まなみ フードスタジアム編集長/外食ジャーナリスト
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提供時、スタッフが「トウモロコシの天ぷらはとても甘いので、私の個人的なおすすめは、まずは天つゆをつけずそのまま食べることです」と声をかけてくれた。

チェーン店らしからぬサービスだが、マニュアルっぽくないことを言うべしというマニュアルがあるのかもしれない。

「あおぞら定食」1300円(ごはん普通盛り)の全内容。エビ、生アジ、イカ、半熟たまご、ナス、サツマイモ、トウモロコシの天ぷらにごはんと味噌汁が付く(筆者撮影)

海鮮は素材の質の高さにこだわりを感じた。例えば同店イチオシの「生アジ」。巷ではアジフライがちょっとしたブームになっているが、「アジフライを超えたい」と開発された品だそう。

一度も冷凍されずに店舗に届いた生のアジを揚げているとのこと。大量の食材を安定的に供給しなければならないチェーン店では、この商品の実現は物流や管理で大変なはずだ。

食べてみると、パサつきがちな冷凍モノとは一線を画すふんわりとした食感に驚いた。さすがスシローの仕入れ力だ。

それ以外のネタも、下ごしらえに手がかかっているものが多い印象。例えばサツマイモは揚げる前に火を通しているのか、ペーストのようなやわらかさになっておりサクッとした衣との食感のコントラストが際立つ。

高齢者もペロリといけそうな、軽い食べ心地

同店の天ぷらは、概して軽い食べ心地が特徴だ。ネタに衣がぴったりと付いているが、それでいて衣付きが薄いのが素晴らしい。

この薄い衣の食感は「サクサク」というより「シャリシャリ」というべきか。確かに噛んだ瞬間はクリスピーな感じがあるものの、口の中ではかなく溶けていく感じ。

たまに食べているうちにネタから衣がはがれてしまう天ぷらがあるが、そうしたことは一切なかった。ネタと衣の一体感が生み出すおいしさをしっかり堪能できる。

特にそれがよく表現されているのが「謹製かき揚げ」だ。具材はゴボウ、ニンジン、サクラエビ。ゴボウとニンジンは細切りにされており衣をまとう面積が大きくなるが、衣は薄いので口に入れたときのバランスが絶妙だ。かき揚げにありがちなダマはない。

「謹製かき揚げ」単品で220円(筆者撮影)

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