低軌道衛星とスマホが直接通信、KDDIが面積カバー率100%に挑む「au Starlink Direct」とは

KDDIの松田浩路社長は4月10日、スマホと衛星の直接通信サービス「au Starlink Direct」の提供を開始すると発表した(筆者撮影)
ついに「圏外」の概念を変える技術が実用化された。4月10日、就任したばかりのKDDI松田浩路社長はauスマートフォン向けに「au Starlink Direct」の提供を即日開始すると宣言した。
au Starlink Directは、SpaceXの低軌道衛星とスマホが直接通信するサービスだ。「空が見えればどこでもつながる」をキャッチフレーズに、従来のモバイル通信では対応できなかった山岳地帯や沖合からの通信を可能にする。

従来の衛星サービスでは専用アンテナが必要となるが、新サービスではスマホと衛星がモバイル通信用の周波数で直接通信を行う(筆者撮影)
面積カバー率が60%→100%に
au Starlink Directでは、上空を周回するSpaceXの低軌道衛星が携帯電話の中継局として機能し、基地局のない場所でもスマートフォンを直接衛星に接続させる。従来の携帯電話は基地局の電波到達範囲内でしか使えなかったが、このサービスは空が見える環境であれば通信可能になる。
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