生成AIが「目を持った」ように使えるiPhoneのVisual Intelligenceで、メニュー翻訳から表計算まであっという間。知っておきたい活用術

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あなたが、プログラムに関してシロウトであったとしても、Visual Intelligenceがあれば少なくともそのプログラムが何をやっているのかぐらいは分かる。

また、名刺を読み撮って、そこから直接メールを送ったり、電話したり、位置情報を表示したりもできる。

アップルならではの生成AIへのアプローチ

最後に、Apple Intelligenceの動作条件を明示しておこう。

まず、ハードウェア的にはA17 Pro以上、もしくはMシリーズのチップセットが必要。OSはiOS 18.4やiPadOS 18.4、macOS Sequoia 15.4にアップデートする必要がある。iPhoneは、2023年秋発売のiPhone 15 Pro以上、2024年秋以降発売のiPhone 16シリーズ以上が必要ではあるが、MacやiPadはMシリーズチップならどれでも動作するので、かなり多くの人の端末で動作するはず。

多くの他の記事が書いているように、Apple Intelligenceの開発は、昨年のWWDCで発表されたスケジュールよりも遅れている。

たとえば、複数アプリの連動は実現していないので、現状ではVisual Intelligenceで読み取った名刺データをアドレスブックに登録することはできない。取り込んだスプレッドシートをNumbersのデータに変換することもできない。また、Siriの進化もWWDC 2025で発表されたほど目覚ましいものではない。

しかし、Visual Intelligenceを試してみているだけでもいろいろと面白い。

iPhoneに生成AIが搭載されることにより、また大きな変化が起こるはずだ。

スティーブ・ジョブズが存命なら『Generative AI in Your Pocket(生成AIをあなたのポケットに)』なんて言ったかもしれない大きな変化が起ころうとしているのだ。

ぜひ、一度お試しいただきたい。

村上 タクタ 編集者・ライター

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むらかみ たくた / Takuta Murakami

iPhone、iPadなどアップル製品を中心に扱うガジェット・テクノロジー系編集者・ライター。カリフォルニアでのWWDCやiPhone発表会には2016年頃から継参加。趣味の雑誌の編集者として、’92年から約30年で約600冊の雑誌を作ってきた。バイク雑誌『ライダースクラブ』に携わり、ラジコン飛行機雑誌『RCエアワールド』、海水魚とサンゴ飼育の雑誌『コーラルフィッシュ』、デジタルガジェットのメディア『flick!』『ThunderVolt』の編集長を務める。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー。バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、庭での野菜作り、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。娘はロンドン、息子は台湾在住。

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