【趣味性を理解した多様さ】豊富なパワートレインを持つ、BMW新型「2シリーズ グランクーペ」で感じた性能とデザイン、そして利便性の妙

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M235 xDriveグランクーペのインテリア
M235 xDriveグランクーペのインテリア(写真:BMW)

じつは、もう1台、別のM235 xDriveグランクーペに乗った。そちらは「Mテクノロジーパッケージ」といって、エンジンやサスペンションの一部を軽量化。剛性も上げられている仕様で、タイヤはサーキット用のスリックまで用意される。試乗車はノーマルタイヤだった。

ノーマルタイヤとはいえ、足まわりのセッティングは硬めで、バルセロナ近郊のちょっと荒れた路面ではガツンガツンと衝撃が伝わってくる場面もあった。ただし、自動車専用道路に入ると、(日本よりメンテナンス状態がよいせいもあり)フラット感がうんと強くなる。

意外だったのは、低回転域のトルクがやや薄めというか、エンジン回転を高めに保ちながら走らせたくなるキャラクターだ。エンジンメーカーなどと言われるBMWだけあって、回転を高めに保つと、アクセルペダルに乗せた足とエンジンがつながったみたいな、ダイレクト感のある反応だ。音もよい。

BMWの美点は多様性にある

M235 xDriveのエンブレム
M235 xDriveのエンブレム(写真:BMW)
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グランクーペなる車型といい、豊富なパワートレインといい、バリエーションの多さこそ、BMWの美点だ。車種を絞る動きが自動車メーカーに広がっている感があるけれど、やっぱり多品種こそ、趣味の道具である自動車の真骨頂。それがわかっている。

 

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小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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