8億円貯めたサラリーマン投資家が、4235万円にのぼる「絶望的な誤発注」から得た"2つの教訓"
株価が上昇すれば、投資金額以上の利益を得られるため、その売却益から借金を返済することで、大きく儲けることができます。ただし、株価が下落すると損失も大きくなるため、そこはリスクとなります。
「信用売り」とは、証券会社から株を借り、それを売った後で買い戻し、その株を証券会社に返す、という方法です。
「株価が下落する」という局面で借りた株を売り、株価が下がった後で買い戻せば、その差額が利益となるわけです。ただし、予想に反して株価が上昇すると、値上がりした株を買い戻す必要があるため、損失が発生するというリスクがあります。
どちらの場合も、証拠金(担保)を預けて取引を行い、借りた資金や株式には返済期限があります(最長で6カ月)。もし損失が発生した場合、証券会社への借金が増えた状態になるため、証拠金(担保)を追加で投じなければなりません。これが「追証」です。
株価の値上がり/値下がりを読み間違えると、大きな追証が発生することがあり、取引には注意が必要です。
当時、私はそんな信用取引に手を染めていました。といっても、私の場合、レバレッジ効果による大きな儲けを狙ってのことではありません。信用買いでは、買い注文をした後で、その株を買い取る(現引き)ことにすると、取引の手数料が安く済むのです。
あくまでの節約術(コジ活)の一環として、信用取引を利用していたのでした。
「5株」のはずが「500株」の買いだった!
こうして私は、三光マーケティングフーズの株に5株、成り行きで「買い」の注文をしたわけです。なぜ5株かといえば、それが優待を最も多くもらえる株数だったから。あくまで慎ましい動機だったわけですが、翌朝になると事態は急変を迎えていました。
夜に買い注文をしたはずの5株が、朝、証券口座にログインしてチェックしても、まだ買えていなかったのです。その時は、さして気にも留めずやり過ごしたのですが、出勤して10時頃にもう1度チェックすると、株価が前日の終値7万7200円から、8万4700円まで一気に値上がりしていました。+9.7%の上昇です。
最初は値上がりに喜んでいたのですが、「おかしい」と口座管理画面を見た私は血の気が引きました。見慣れない画面、平たく言えば「このままだと追証が発生する可能性があります」という記載が目立つように表示されていたのです。
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