宇都宮LRT、「西側延伸」はクルマ社会を変えるか 2030年開業目標、大通りを「歩行者優先」空間に

2023年8月の開業以来、利用者数の順調な増加が続いている宇都宮のLRT(次世代型路面電車)「ライトライン」。1月末には累計利用者数が700万人に達し、市民の交通手段としてすっかり定着したといえる。
現在はJR宇都宮駅の東側を走っているライトライン。2030年を目標に、同線を宇都宮市の中心市街地である駅の西側に延伸する計画が進んでいる。市は2025年中に、軌道を敷設する手続きを国に申請する方針だ。駅や街中には「ライトラインは西へ」などのキャッチフレーズや延伸後のイメージを描いた広告も目立つ。
中心市街地の西側へ
ライトラインの現行路線は、JR宇都宮駅東口から市内東部の清原工業団地などを経由し、隣接する芳賀町の芳賀・高根沢工業団地までの約14.6km。国内で75年ぶりの新たな路面電車として2023年8月26日に開業した。
軌道などのインフラは宇都宮市と芳賀町が整備・保有し、列車運行などは第三セクターの「宇都宮ライトレール」が担う上下分離方式で運営。雷が多い宇都宮周辺の呼び名であるという「雷都(らいと)」をイメージした黄色い流線形車体の電車が走る。
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