宇都宮LRT、「西側延伸」はクルマ社会を変えるか 2030年開業目標、大通りを「歩行者優先」空間に

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工業団地などが広がる東側に対し、西側は古くからの中心市街地。栃木県庁や宇都宮市役所、そして市内の交通拠点の1つである東武宇都宮駅も西側に位置する。

西側への延伸は、東側の現行区間が開業する前からの検討課題だ。2013年に市がまとめた「東西基幹公共交通の実現に向けた基本方針」では西側も含めた約15kmを基本計画区間としており、その中で「優先的に整備」されたのが、現在の東側区間だ。

LRTは、市が掲げる「ネットワーク型コンパクトシティ(NCC)」の中で市の東西を結ぶ基幹公共交通という位置づけで、その点からも西側への延伸は不可欠といえる。

宇都宮駅東口の停留場に停車するライトライン
宇都宮駅東口の停留場に停車するライトラインの電車(記者撮影)

JR宇都宮駅は高架で横断

西側延伸の整備区間は約5km。現在の起点である宇都宮駅東口からJR在来線・東北新幹線をまたいで駅の西口に出たのち、県庁前、東武宇都宮駅前などを経て教育会館前(停留場名は仮称)に至るルートで、新たに設ける予定の停留場は12カ所だ。

JR宇都宮駅の西口
JR宇都宮駅の西口。ライトラインの停留場は高架になる(記者撮影)

宇都宮駅東口から西口へは駅ビルの北側を経由し、東北新幹線の高架下と地上を走るJR在来線の間、駅舎でいえば2階の高さで横断する形。西口の停留場は高架上に設ける。西口の駅前はライトラインの延伸とあわせて広場空間などを整備する方針で、大きく姿を変えることになる。

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