実は日本一の神戸空港、「実力発揮」に向け残る課題 国際線就航も“鉄道”はポートライナーだけ

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神戸空港に国際定期便の就航を認めるのは2030年ごろ、と関西3空港懇談会では合意した。2030年といえば、神戸の玄関口・三宮にバスタ新宿もしのぐ大規模バスターミナルが完成する時期だ。

結局、観光客もビジネス客も在来線、新幹線だけでなく淡路島や四国方面、城崎温泉行きなど中長距離のバスへの乗り換えが増えることも考えると、やはり神戸空港と都心・三宮をポートライナーとバスの両建てで結ぶのが合理的のようだ。

ベイ・シャトル
神戸空港と関西空港を海路で結ぶベイ・シャトル(筆者撮影)
【写真の続き】2025年4月に国際チャーター便就航の神戸空港。三宮と結ぶ新交通システム「ポートライナー」は朝夕の混雑が指摘されている。ほかに2024年12月に愛称が決まった新神戸―三宮―神戸空港を走るバス「マリンエアシャトル」も

まだ実力を発揮できていない

1858年の日米修好通商条約をきっかけに開港した国際都市の神戸にとって、空港の国際便就航は悲願だった。ただ関西国際空港、伊丹空港、神戸空港の関西3空港を一体運営している関西エアポート(大阪府泉佐野市)の山谷佳之社長はいつも「神戸空港は関西国際空港の補完」と強調する。

神戸市の久元喜造市長も「神戸空港の国際化は関西全体の経済に貢献する」と主張するのを忘れない。訪日客だけでなく航空需要が世界的に高まっているのは間違いない中で、まだ実力を十分に発揮していない神戸空港をいかに活用するかは、西日本全体の今後を左右するかもしれない。

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山本 学 神戸経済ニュース編集長

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Manabu Yamamoto

1999年に金融情報サービスのQUICK入社。グループの日本経済新聞社や日経QUICKニュースで株、為替、債券、短期市場や企業ニュースなど市場周辺の担当記者だった。2018年に独立してニュースサイト「神戸経済ニュース」を運営開始。神戸市の企業や、兵庫・神戸の経済動向をカバーする。何かと騒がしい兵庫県庁も取材対象だ。

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