実は日本一の神戸空港、「実力発揮」に向け残る課題 国際線就航も“鉄道”はポートライナーだけ
神戸空港に国際定期便の就航を認めるのは2030年ごろ、と関西3空港懇談会では合意した。2030年といえば、神戸の玄関口・三宮にバスタ新宿もしのぐ大規模バスターミナルが完成する時期だ。
結局、観光客もビジネス客も在来線、新幹線だけでなく淡路島や四国方面、城崎温泉行きなど中長距離のバスへの乗り換えが増えることも考えると、やはり神戸空港と都心・三宮をポートライナーとバスの両建てで結ぶのが合理的のようだ。

まだ実力を発揮できていない
1858年の日米修好通商条約をきっかけに開港した国際都市の神戸にとって、空港の国際便就航は悲願だった。ただ関西国際空港、伊丹空港、神戸空港の関西3空港を一体運営している関西エアポート(大阪府泉佐野市)の山谷佳之社長はいつも「神戸空港は関西国際空港の補完」と強調する。
神戸市の久元喜造市長も「神戸空港の国際化は関西全体の経済に貢献する」と主張するのを忘れない。訪日客だけでなく航空需要が世界的に高まっているのは間違いない中で、まだ実力を十分に発揮していない神戸空港をいかに活用するかは、西日本全体の今後を左右するかもしれない。

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