≪年間100万食≫売り上げるも地元・愛知ですらちょっとレア「ポンポコラーメン」の製造会社が”豚骨風ラーメン”で世界から大注目のワケ
ある日、三河方面へ行ったのでポンポコラーメンを買って帰ろうと豊川市の西隣にある岡崎市内のスーパーに立ち寄ったものの、棚には並んでおらず、別のスーパーへ行っても同じだった。豊川市以西のスーパーではほとんど見かけなくなるのだ。名古屋や尾張で暮らす人々の中にはポンポコラーメンの存在すら知らない人もいる。
しかし、山本製粉を訪ねて話を聞いてみると、名古屋や東京よりも世界を相手にしていることがわかった。その前に山本製粉と看板商品であるポンポコラーメンについて触れておこう。
販売個数は「年間100万食」!
山本製粉の創業は、1916年。豊橋市下地町に製粉および販売業として開業した。話を伺った山本直輝さんは、4代目の山本忠男社長の子息で、麺製造部製造課長として手腕を振るっている。
「ポンポコラーメンは、1964年に発売されました。お腹いっぱい食べてもらいたいという思いと、タヌキが大きなお腹をたたいているイメージから名付けられました。6食入りで販売しているのもコンセプトに基づいてのことです」(山本さん)
発売から60年を超えた今もポンポコラーメンは、年間約100万食を売り上げているというからスゴイ。ポンポコラーメン以外にも焼きそばやうどん、パスタなど商品のラインナップは30アイテムを超える。その中でもユニークなのが、「スプーンで食べる大盛やきそば」だ。ベビースターラーメンのような短い麺を想像してもらえたらわかりやすいと思う。

「麺を製造する過程で、どうしても端材が出てしまうんです。これまですべて廃棄していたのですが、いっそのこと商品にしてしまおうと作ったのが『スプーンでたべる大盛やきそば』です。麺は袋麺よりも多い90グラムも入っていますので、ボリューム満点です。弊社のアウトレット店で販売しています」(山本さん)
無料会員登録はこちら
ログインはこちら