「腹減った、出前館を使おう→袋の中に生きたネズミが…」 《出前館「ネズミ混入」騒動》に現役配達員が抱いた”率直な本音”
出前館が今後ルール変更するかどうかは不明だが、これまで「袋の開封は禁止」としてきた以上、もしもルール変更を行えば一定の「矛盾」が生じることになる(もちろん矛盾ではなくアップデートと考えることもできる)。配達員へのアナウンスも必要になるだろう。
なお出前館は2025年4月2日、配達員に向けて題目「受け取り、お届け時、商品状態の確認徹底のお願い」と書かれたメールを送信した。このメールには引き続き、「袋の外側」からの確認徹底がアナウンスされていた。
ある意味で「筋」を通した企業姿勢を評価しつつ、はたして袋が閉じられた状態で異物(害獣)の存在を本当に確認できるのかは疑問だ。
袋を開けられない以上、異物の存在を目視で確認することは難しい。混入した異物が袋の中でガサガサ動き回るなど、触覚あるいは聴覚で判断するしか方法はない。しかし、そっと息を潜められたらお手上げであることは想像に難くない。
置き配と対面配送、それぞれのリスク

配達員は渡された商品を「運ぶ」のが仕事であり、商品の梱包は飲食店側が行っている。梱包するビニール袋の色によっては、外側から中身がボンヤリ確認できる場合もあれば、何が入っているのかまったくわからないパターンもある。
ビニール袋ではなく紙袋で梱包している店も多い。みっちり封が閉じられている場合もあれば、どうしても隙間が生まれるケース(ピザの配送などがわかりやすい)もある。
前述した置き配のリスクを含め、フードデリバリーにおいて異物(害獣や昆虫)の混入を未然にすべて防ぐのは難しいのではないか……。これがデリバリー配達員として7000回以上の配達をこなした、ベテラン配達員の私の素直な感想だ。これは出前館に限った話だけでなく、ウーバーイーツなどの他のデリバリーサービスについても同じことが言える。

なおネットには「置き配をやめて対面にすべきだ」といった声も散見されるが、対面は対面で「人的リスク」があることを忘れてはならない。実業家のホリエモンこと堀江貴文氏は、過去にNewsPicksの番組で「(ウーバーの)人材レベルがやっぱり申し訳ないけどそんなに高くない」と発言。個人を特定される恐怖心もあり、絶対に「置き配」を利用していると発言していた。
堀江氏の気持ちは、女性であれば共感できる方が多いはずだ。自分の顔と住所を、知らない男性に知られることへの恐怖は計り知れない。配達員は配達員で、例えばドラッグストアで商品(のど飴・栄養ドリンク・ポカリスエットなど)を受け取って配送する際、「頼むから置き配であってくれ」と願っている人は少なくないだろう。
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