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「バズる」=「お金が稼げる」。一方で“リスク”や”弊害”を理解していますか?有名になることには覚悟がいる

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  • 山田 尚史 マネックスグループ取締役兼執行役
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一方で、アテンションエコノミーと、その外部の経済圏、例えば会社勤めというものは、たまたま同じ通貨(日本円)が使えるだけで、全く違うものであると考えた方がいいと私は思う。

個人的な感覚で恐縮ながら、従来の経済圏における付加価値を生み出せるようなスキルを研鑽するやり方、つまり“普通の”働き方では、報酬のピークは比較的人生の後半にあり、そこに向かって徐々に給与水準が増していく。

一方でアテンションエコノミーの場合、収入の上下が激しく、さらには常にアテンションの奪い合いが発生するので、一度稼いだアテンションは時間の経過とともにみるみる摩耗していく。山ほど存在する競争相手は常にアテンションを稼ごうとアクションしてくるので、あなたも再び派手な何かをしなければ、アテンションを増やせないどころか、維持することさえ困難である。

犯罪に巻き込まれる可能性

そして言うまでもないが、有名になることにはリスクもある。

その最たるものが、犯罪の標的になりやすいことであろう。職業的な犯罪者は経済合理性で動くものだ。彼らは強盗に入るとして、貴金属店とトレーディングカードショップではどちらの割がいいかと考える。昨今、カードショップへの盗難が多く話題になっているのは、扱っているカードの資産額に比して周辺地域に人の目が少なく、ビルの構造上セキュリティ設備に限界があるからだ。当然、資産総額は貴金属店の方が多いだろうが、そうした店はセキュリティに十分な投資をしていて、強盗の成功率が低く、捕まる可能性も高い。

一般住宅でも同じ考え方ができる。私自身、セキュリティはトッププライオリティで相当な額の投資をしているのだが、日常的にセキュリティにお金をかけている多くの資産家の家よりも、お金を持っていることに慣れていない人の家の方が、空き巣や強盗の成功率は高いと彼らは考えるだろう。現に、普通のマンションに住んでいる有名 YouTuberの自宅前に、いわゆる闇バイトが集められ、あわや強盗事件に発展しそうになったというニュースもあった。

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