誤解されがちですが、もちろん共通テストでも知識量は必要です。知識量は前提としつつも、思考力がないと解けない問題が増えており、点数を簡単には取れないようになっているのです。これは、共通テストだけでなく、ほかの大学の入試問題や、高校入試、中学入試でも同じような傾向があります。

そして、このセンター試験と共通テストの違いは、生徒の成績の上がり方に大きな影響を与えています。
今の受験生の成績は、「上がるときに急激に上がる」場合が多いです。僕自身が生徒を見ていてもそう思いますし、大手予備校の先生にお話を伺ったときにも同じことを言っていました。昔は、「3カ月頑張ったら、徐々に偏差値が5上がる」というような成績の上がり方が普通だったわけですが、今は「半年頑張った結果、突然、偏差値が7上がる」というような上がり方が多いように思います。
成績が上がらない期間が長い
成績が上がりにくい、という話ではありません。「成績が上がらない期間」が長い、ということです。
先ほども述べたように、センター試験から共通テストに変わり、知識量では解けず、知識を応用しないと解けない問題が増えました。昔は、「ちょっと勉強すれば解ける問題」が模試でも多く、1カ月・2カ月の努力で成績が上がる場合がありました。特に理科や社会などの暗記が多い科目はそうでした。
しかし現在は、模試でも「ちょっと勉強すれば解ける問題」が減り、しっかりと深く理解しないと解けない問題が増えているのです。結果、1カ月・2カ月の努力では成績が上がらない、正確には、頭は良くなっているけれど、その努力が短期的には成績に反映されにくくなっているのです。
このメカニズム、つまり「暗記」と「理解」の違いについては、漫画『ドラゴン桜』の中でこのように描かれています。
※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

無料会員登録はこちら
ログインはこちら