血液のがん「白血病」 急性と慢性、骨髄性とリンパ性の違いは?早期発見はできる?最新の治療は?知っておきたい基礎知識【医師が解説】

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これらの細胞のさまざまな分化の段階で遺伝子に傷がつき、分化を止めて無限に増殖するようになったのが、白血病です。

白血病は、病気の進行の速さによって「急性」と「慢性」に分かれます。

急性白血病と慢性白血病との違い

■急性白血病

がん化した白血球の細胞が急速に増殖していきます。その結果、ほかの正常な細胞の増殖が抑制されてしまいます。抑制された細胞によって、表れる症状は変わってきます。

例えば、全身の細胞に酸素を運んでくれる赤血球が足りなくなれば、体中に酸素を運べなくなるので、ちょっとした動作でも息切れを感じるようになります。ひどくなると、立ちくらみなど典型的な貧血症状が表れます。

また、血管の機能を保ち、出血を止める働きがある血小板が足りなくなれば、鼻血や歯ぐきからの出血が起こったり、女性では月経が止まらなくなったりします。

正常な白血球も足りなくなるので、免疫力が低下します。その結果、ウイルスや細菌、真菌(カビ)などに感染して、重い肺炎を起こしやすくなります。

したがって、多くは感染症による発熱や貧血、血が止まらないなどの症状で、医療機関を受診して診断されます。

急性白血病はその名の通り、発症してから数週間という短い時間で悪化します。命にも関わる病気ではあるものの、タイプにもよっては、早期に適切な治療をすることで寛解(がんが消失した状態)にもっていくことは可能です(治療についてはあとで紹介します)。

■慢性白血病

先に紹介した造血幹細胞や、少し分化したリンパ球ががん化したものです。前者では白血球や赤血球、血小板が異常に増えますし、後者では白血球のうちリンパ球だけが異常に増加していきます。健康診断などで血液検査をした際に気づかれることが多いです。

急性白血病のような症状はなくて、肝臓や脾臓が腫れたりすることがあるものの、急激に悪化して命に関わることは少ないです。

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