「全品270円」でかつては大人気、居酒屋「金の蔵」が今では“残すところ1店舗”の理由とは?現地&社長取材から徹底分析
最後の砦となった、池袋サンシャイン通り店の行く末について、「閉店の予定はない」と長澤氏。むしろ、2024年10月にはグランドメニューのバリエーションを増やし、2025年1月には5000円の食べ飲み放題ロイヤルプランを追加。食べ飲み放題の業態として確立を進めていると明かす。
「まさに今回、取材のお声がけをいただいたのもそうですが、当社では何だかんだ、金の蔵ブランドの知名度が抜群です。加えて、私をふくめ重役の多くは、かつて金の蔵の現場で切磋琢磨していた経験もある。そうした意味でも、金の蔵は愛着のあるブランドですし、再拡大も視野に入れていきたいですね」
この15年近くで、消費者の楽しみ方も、ひいては居酒屋の“勝ち筋”も様変わりした。金の蔵の100弱から1店舗への縮小は、業界の変化の激しさを物語っている。
ただ気になるのは、コロナ以前は業績の約8割を担っていた金の蔵が風前の灯の今、サンコーが「何で稼ごうとしているのか」だ。先に名前が挙がったアカマル屋や焼肉万里はあれど、主力ブランドであった金の蔵の穴は大きい。
事実、サンコーは現在7期連続で営業赤字を計上している(2025年6月期決算では黒字化見込み)。
後編では、その穴埋めに見出した意外な“活路”を詳報する。
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