タイの「元JR車両」観光列車、なぜ「国鉄色」なのか 工場担当者が語る「クリーム色に赤帯」の理由
この「ROYAL BLOSSOM」は、2024年度は11月から2月までの土曜・日曜に、バンコクのフアランポーン駅を発着する観光列車として運行された。定期運行はこれだけだが、ほかにもツアー列車や団体貸切列車として使われているとのこと。タイ国鉄のホームページをチェックするとよいだろう。

バンコク中心部のフアランポーン駅で出発を待つ「ROYAL BLOSSOM」(撮影:伊原薫)
元JR北海道の気動車「KIHA」
もう1つ、タイ国鉄でいま注目の日本製車両がある。それは、「ROYAL BLOSSOM」と同じくJR北海道から譲渡された17両のキハ183系気動車。2021年末にタイへと運ばれて整備が順次行われ、翌2022年末から観光列車として走り始めた。その様子はすでに多くのメディアで紹介されており、ご存じの方も多いだろう。
こちらは運転席上にあったヘッドライトが下部に移設されるなどの小改造が施されたものの、そのほかは車内を含めてほぼ日本時代のまま。座席番号の表示や「指定席」のプレートなども残された。現地での呼び名も「KIHA」で、むしろ日本から来た車両だということをアピールポイントとしているようだ。
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