タイの「元JR車両」観光列車、なぜ「国鉄色」なのか 工場担当者が語る「クリーム色に赤帯」の理由
「KIHA」は2024年末現在、4両編成2本が運用に就いている。こちらも観光シーズンの土曜・日曜に観光列車として運行されるほか、団体貸切列車としても活躍。筆者もタイ滞在中にすれ違うことがあったので、バンコク周辺にいれば目撃のチャンスはありそうだ。
先頭車はいずれもスラントノーズと呼ばれるくの字形の前面で、塗装は日本時代の「オホーツク」色のまま。ヘッドマークは「オホーツク」のデザインを模したもの、桜の花を配したものなどバリエーションがあり、メンテナンスを担当する「マッカサン工場」の名前も日本語で表記されている。

なぜ国鉄色の外観に?
マッカサン工場では現在、3本目となる「KIHA」の整備が大詰めを迎えており、2025年2月にはその試運転が行われた。
こちらはクリーム色と赤色のいわゆる「国鉄色」へと塗色を変更。工場の責任者によると、「日本の鉄道ファンにはこの色が人気だと聞き、採用した」とのことだが、タイでまさか国鉄色が見られるとは驚きだ。

日本での役目を終えた後、異国で観光車両となった車両たち。彼らがタイでも愛され、両国の友好の懸け橋となることを切に願う。

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