タイの「元JR車両」観光列車、なぜ「国鉄色」なのか 工場担当者が語る「クリーム色に赤帯」の理由

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

タイ国鉄といえば、市場の中を列車が走るメークローン線が有名だが、ここを走っているのは実は日本製の気動車である。

また、三等客車は1950年代に日本から輸出されたものがいまだに現役。2000年代にJR西日本から譲渡された客車は、別の記事(『タイで復活、日本の「元ブルートレイン」現在の姿』)で紹介した通り夜行の快速列車として活躍中だ。

タイ メークローン線 日本製 気動車
メークローン線を走る日本製の気動車(撮影:伊原薫)

日本製車両の存在感が増している

とはいえ、1990年代以降、日本製の車両は上記の中古車を除いてほぼ導入されておらず(ただし、2021年に開業したバンコク市内の電化路線「レッドライン」では日立製作所製の電車が運用されている)、どちらかといえば地味な存在と言える。

そうしたなか、最近になって日本から新たな中古車両が譲渡され、タイの地で再び始動。日本の鉄道ファンはもちろん、タイの人々の間でも話題となっている。

【写真】2021年に開業した「レッドライン」を走る日立製の電車。フアランポーン駅に停まっていたのは元ブルートレイン車両の14系寝台車を”魔改造”した展望車。最近、日本の鉄道ファンだけでなく、現地でも話題となっている車両とは?
この記事の画像を見る(30枚)
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事