では何が重要かというと、「好きな経営者や気に入った商品の株を買う」ことだと思います。スティーブ・ジョブズを尊敬し、米アップルの株を長期で持っていた人は結果的に大成功しました。“推し活”型の投資が、最も幸福度が高いのではないでしょうか。
「好き」が仕事の人が勝つ
──投資の考え方でほかの著書と通じることはありますか。
17年に刊行した拙著『幸福の「資本」論』で、幸福には「金融資本」「人的資本」「社会資本」の3つの土台が重要だと書きました。
金融資本は不動産を含む資産のことで、金融市場に投資して利益を得ます。「大損したけどよい投資」というのは、原理的にありません。
一方で人的資本は、知識やスキルといった仕事で使える資本のことです。仕事の満足度は報酬だけで決まるのではなく、「お金にならなかったけどよい経験だった」ということもあるはずです。
ただしこれからは、「好き」を仕事にした人しか生き残れない「残酷な世界」が来るでしょう。日本では「働き方改革」が叫ばれますが、仕事に100のリソースを投入できる人と、10しか投入できない人とでは、能力に多少の差があっても、前者が圧倒的に有利です。結局、ゼネラリストはスペシャリストに勝てないのです。
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