80億円超の「億り人」、テスタ氏が勝ち続ける根拠 カリスマ個人投資家が考える引き際の条件
資産1億円が近づいてから大台を意識した
――そもそも専業投資家になるきっかけは何だったのですか。
高校を卒業後、自分一人で稼げるものはないか」と考えていた折、書店でデイトレードの本を見つけ、フリーターで貯めた300万円を元手に始めてみた。2005年でちょうどデイトレードという言葉が世に出始めた頃だ。それ以来、トレーダーのブログ記事を読みあさりながら、学んだことをデイトレードで実践していった。
7年目には資産が1億円を超えた。当時は「億り人」という言葉はなかったが、1億円が近づいてから大台として意識し、毎日資産を数えていた。
短期のデイトレードから中長期投資に軸足を移したのは2013年頃。アベノミクスの追い風もあって、1億円が一気に5億円になり、信用力が大きく増加した。そこまでの大金をデイトレードには回せないので、公募増資やIPO(新規株式公開)などにも投資対象を広げ、時間軸を少しずつ伸ばしていった。
――19年近く、年間でのマイナスが一度もありません。
投資家のタイプはさまざま。1銘柄に資産をすべてつぎ込むなど、大胆に勝負するタイプもいるが、私はリスクを取らず、小さくコツコツ積み上げて複利で運用するタイプ。19年近く一貫して、「負けないトレード」を目指してきた。今は累計利益で80億円くらいだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら