「スマートロック」で困らないために覚えておく事 日本の普及率1.2%、メリットやデメリットは?
賃貸でのスマートロック化が進むなか、SWITCHBOT社と大崎電気工業が口を揃えるのは、「日本の鍵事情はガラパゴス化している」問題です。
「これは国民性といえるかもしれませんが、ある閾値を超えないと普及が進まない。でも、そこを超えたとたん、我も私も!と爆発的に広がっていくんです。2025年は閾値のわずか手前という感じじゃないでしょうか」(SWITCHBOT・夏氏)

日本でのスマートフォンの普及率遷移。2012~2013年にかけて急激に普及した。注1:スマホ・ケータイ所有者が回答 注2:「わからない」を除く 注3:1台目もしくは2台目にスマートフォン所有と回答した場合をスマートフォン所有として算出(出所:NTTドコモ モバイル社会研究所「2010年-2023年一般向けモバイル動向調査」より)

アジアでのスマホの普及率。中国は日本の1年前から普及、インドネシアでも2011年ごろから徐々に伸び始めている(出典:総務省「新興国でのICT利活用の高度化」より)
ガラパゴス化を深刻化させた原因
かたや大崎電気工業の小野氏は、「ドアロックの標準かがまったく行われていないため、寸法から位置まで違う」なことがガラパゴス化を深刻化させていると指摘します。
「頻繁に鍵の交換をする賃貸は鍵のメーカーにとっておいしく、自社製品で囲い込みたい。だから、寸法も構造もロックの位置もバラバラなんです」

多種多様な鍵に対応できるように作られている差分吸収用のジョイント金具(写真:筆者撮影)
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