新潟市で新駅20年ぶりに誕生、「鉄道王国」の進化 3月15日上所駅開業、新潟駅前は大工事が続く

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新潟市内はバス王国の一面もある。市内には新潟駅、「朱鷺メッセ」、昔からの中心市街地の古町、市役所などのエリアが点在。佐渡島へのフェリーとジェットフォイルを運航する佐渡汽船のターミナルや、新潟空港もある。それらを結ぶために新潟交通の多数の路線バスが行き交っている。その一大拠点となっているのが「万代シテイバスセンター」だ。

「名物 万代そば」が有名で「バスセンターのカレー」はレトルト食品になっているだけでなく、「ばかうけ」で知られる栗山米菓とカレー味の揚げせんべいを共同開発、駅などで新潟土産として販売している。

万代シテイバスセンター
新潟市内のバスの拠点、万代シテイバスセンター。「佐渡汽船行き」のバスも発着(記者撮影)
【写真を最初から】いまはもう見られない、昭和の国鉄駅の雰囲気が残っていたかつての新潟駅万代口。懐かしい「スイッチバック式」のバスターミナルも。駅前整備事業が進み、洗練されたデザインに変貌中の現在の様子は?

実はバス王国でもある

バスセンタービルには新潟交通の本社が入るほか、新潟の老若男女が集う“イタリアン&ソフトクリーム”の「みかづき」の店舗などもある。周辺はバスセンターを中核として、「万代シルバーホテル」やショッピングモール「LoveLa万代」といった大型施設が集中し、それぞれペデストリアンデッキでつながっている。

2018年までは高さ100mのカラフルな「レインボータワー」がシンボルだったが、いまは解体されてモニュメントが残るだけだ。バスセンターはじめ万代シテイは2021年にリニューアルが完了し、装いが新たになっている。

新潟市は新潟駅から万代、古町をつなぐ都心軸周辺エリアを「にいがた2km(ニキロ)」と命名し、活性化に力を入れる。2024年7月には「佐渡島(さど)の金山」が世界遺産に登録され、観光面でも追い風が吹く。公共交通機関としての鉄道やバスの役割はこれまで以上に増すことになりそうだ。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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