JR西の新駅で利用客が激減した私鉄駅はどこ? 関西私鉄の駅とJRの駅、ユニークな関係の数々

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阪急の総持寺駅(写真:けいわい/PIXTA)
”ブランドタウンが連なっている路線は?”、”通勤・通学にいちばんコスパのいい路線は?”、”犯罪率が低い路線は?”……。関西の5大私鉄を多様な観点から徹底比較した『関西の私鉄沿線格差』(KAWADE夢新書)から、JRとの競合に関する事情を紹介します。

1987年に国鉄が民営化し、JR各社が登場したことは周知の事実である。

JR西日本は、関西圏において積極的に新駅を開業してきた。その影響で、乗降客数を大幅に減らした関西私鉄の駅が存在する。ここでは、阪急総持寺駅と阪神西灘駅を取り上げたい。

阪急総持寺駅の近くにJR新駅が誕生

阪急総持寺駅は京都本線にあり、大阪府茨木市に位置する。開業年は阪急京都本線が京阪新京阪線であった1936年のことだ。

駅周辺には住宅地が広がる。なお、駅名になっている高野山真言宗の寺院、総持寺は駅から徒歩約5分の場所にある。総持寺駅は普通のみ停車し、2017年の1日の乗降客数は約1万9000人であった。

2018年3月、総持寺駅から約700mの場所に開業したのがJR京都線(東海道本線)のJR総持寺駅である。JR総持寺駅はエスカレーター・エレベーターのメーカーで知られるフジテックの旧本社跡地に隣接している。跡地には駅前広場が整備され、マンション群が立ち並んでいる。駅前広場には、茨木市内の公共交通を担う近鉄バスが乗り入れる。

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