「人事の仕事は楽しくない」と言う人は損している…「人事の超プロ」が導く、人事で成果を上げる方法

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煙情報を入手し、相手の本音を把握している状態で本人と話せば、より良い解決策が見つかります。守秘すべき情報も多いですが、現場の課題を把握できれば管理部全体でそれを解決することもできます。そういう仕掛けが大事ですし、どんな施策を打つにしても現場の協力は不可欠です。まずは仲間を増やしていくことを考えましょう。

本音で話せる仲間をつくる

いい採用ができれば、採った人も人事の味方になってくれます。そのために大切なのは、採用の際「うちの会社はこうなんですよ」と本当のことを言うことです。応募者は理想的なイメージを抱いて入社してきます。会社を良く見せようと嘘を伝えると、入ってから「話が違うじゃないか!」と逆恨みされてしまいます。

本当のことを伝えて「だから言ったじゃないですか」と笑顔で言えるような関係を目指しましょう。

たとえ人事担当者は1人でも、上司や管理部の仲間、採用した人、そして現場の人たちと仲間になっていけばいいのです。採用に関しては、現場に絶対ニーズがあります。それらをヒアリングし何とか埋めようとすれば、「いい人を採ってくれたね」と感謝される日が来ます。それによって現場からも信頼されて、距離感が縮まります。

ミーティング
(写真:Ushico/PIXTA)

若手の頃、私は上司から「現場とは飲みに行ってはいけない」と言われていました。人事という立場上、特定の社員とだけ親密な関係になるのは良くないということだったのでしょう。しかし別の上司は「どんどん現場と飲みに行け」と言いました。

どちらが正しいという事でもないですが、こちらに分別があれば、できれば現場の人たちとも飲みに行き、仕事からちょっと外れたぐらいのコミュニケーションをしなければ、本音で話せるような関係にはなれません。

ですから私は、できるだけ多くの人たちと飲みに行くことを推奨しています。泥酔して迷惑をかけたり、秘密をぺらぺらと喋るような酔い方をするのはいけませんが、ざっくばらんに話をして「コイツこういうやつなんだ」とわかってもらう機会をつくることは大事です。

飲みに行く相手が偏るのはダメですが、そういう仕事外のコミュニケーションもある程度していくことが仲間づくりにつながっていくのです。

現場のことを知るためには、自分を開示しなければなりません。コミュニケーションの頻度は高いほうがいいでしょう。ある程度ハメを外してもいいと思います。自分のことを知ってもらおうとしなければ、相手も近づいてきません。人事担当者は、そういう距離感も大切です。人事だって、ただの人。特別なことなんて何もないのです。

次回につづく

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アルファポリスビジネス編集部

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