異例のFCビジネス参入、ワールドがはじく勝算

そこで新規開拓として目をつけたのが、対応しきれていない地方都市のスーパーなどが運営する小型SC。そことFC契約を結べば、出店費用などを抑えつつ短期間で出店を拡大できるという計算だ。

FCの事業化に向けては、11年5月に新会社を設立。加盟店への接客指導や運営支援の体制を構築した。「加盟企業を信頼できるところに限定すれば、ブランド毀損は防げる」(ワールド)という。

加盟依頼は殺到

「定評ある商品力と、衣料品販売のノウハウを提供してもらうことで、競合SCとの差別化が図れる」(FC契約を締結した天満屋ストア)と加盟企業からの期待は大きい。全国各地のスーパーからもFCへの加盟依頼が多く、3月には合同説明会を開催するほどの盛況ぶりだ。

アパレルに詳しいオチマーケティングオフィスの生地雅之氏は、「日常着などなら地元の購買ニーズは高い。ただ、競合スーパーの衣料やしまむらなどの専門店と差別化できるかがカギ」と指摘する。

ワールドはFCビジネスの先鞭をつけられるのか。その実力が試される。

(鈴木良英 =週刊東洋経済2012年2月18日号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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