相鉄「実は重要拠点」星川駅の知られざる裏側 「相直列車」通らないが全線の運行に欠かせない

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かしわ台車掌区の堀越友輔副区長は2016年の入社後、駅員として1年間、いずみ野線のゆめが丘駅や湘南台駅に配属された。「ゆめが丘はいまのように商業施設やマンションが開発されていなくて、風が強い日は砂ぼこりを掃除するのがメインの仕事でした」と明かす。星川には「入社内定者の集まりで、まだコンクリートだけの工事中の高架を見学で歩かせてもらった」という思い出がある。

相鉄は2023年3月の相鉄新横浜線の全線開業によって新横浜駅に乗り入れるようになった。「上り電車の行き先が増えましたね。以前は『横浜』ばかり車内放送していましたが。また、通勤中心の路線でしたが、最近はキャリーケースや、『551の豚まん』など西のほうのお土産を手にしたお客さまを見る機会が増えました」(堀越副区長)。

相鉄 かしわ台電車区副区長 車掌区副区長
かしわ台電車区の吉田武志副区長(左)と車掌区の堀越友輔副区長(記者撮影)
【写真を最初から見る】昭和初期から現在までの星川駅の変遷。高架化によって、まるで新幹線駅のような外観に大変貌した相鉄本線の星川駅。その"裏側”にはいったい何があるのか?

運行の拠点がある星川駅

現在は乗務所や電車基地である車両センターはかしわ台にあるが、かつてはその役割を星川が担っていた。『相鉄グループ100年史』によると、1967年4月に電車区・車掌区、同年8月に検車区、1971年12月に修車区がそれぞれ星川から移転した。

連続立体交差事業による高架化で巨大駅に生まれ変わった星川駅。電車区・車掌区の分室はその高架化工事に伴い、2006年5月以降、西横浜駅に移転していたが再び星川に戻っている。昔も今も相鉄の運行に欠かせない機能が集まる重要な拠点であることに変わりはない。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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