相鉄「実は重要拠点」星川駅の知られざる裏側 「相直列車」通らないが全線の運行に欠かせない
相鉄の場合、運転士と車掌はすべて、かしわ台乗務所に所属している。乗務所は運転士が所属する電車区、車掌が所属する車掌区に分かれている。
高架化された2面4線の星川駅のホームでは、運転士や車掌が交代する場面を見ることができる。星川にはかしわ台乗務所の「分室」があるためだ。かしわ台が本拠地だが、星川分室も乗務員の休憩場所になっている。基本的に平日の夜は運転士と車掌、6組が泊まるという。
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昔の星川駅の思い出は?
かしわ台電車区の吉田武志副区長は1982年入社。2024年に定年を迎えて現在は再雇用に。入社当時はいずみ野線の終点がいずみ野で、南万騎が原からの4駅に配属された。その後、車掌、運転士、運転士の養成施設、駅や乗務所の助役などでキャリアを積んできた。「相鉄人生の半分以上は電車区で過ごした」という。
「私が運転士見習いのころはアナログの電車ばかりで、ヒューズを交換するといったような故障の処置も勉強しました。いまはそんな電車は1つもありませんので大きく変わりましたが、小世帯のために人情深い職場は昔と変わっていないです」(吉田副区長)
星川の思い出については「運転士になったころの星川は駅も古く、駅前にいくつも商店があって、早朝に留置線の電車を点検しに行くと、豆腐屋のおじさんと『おはよう』とあいさつを交わすような和やかな雰囲気がありました」と振り返る。
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