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トランプ米大統領は24日、ウクライナの天然資源を巡る取引で「合意に極めて近づいている様子だ」と述べ、ゼレンスキー大統領が今週か来週に訪米して合意に署名する可能性があると主張した。
トランプ氏はフランスのマクロン大統領との会談に際し、鉱物やその他について最終合意があるだろうと発言。「この合意で、米国は徐々に資金を取り戻すことができる」と語った。
集中的な交渉
これに先立ち、ウクライナのステファニシナ副首相(欧州統合担当)は、国内の天然資源の一部を米国に譲渡する取引が交渉の最終段階に入っていると明らかにした。
3年にわたりロシアの侵攻が続くウクライナの停戦を仲介する上で、トランプ政権は米国が提案するこの取引が欠かせないと主張。合意を目指し、米国とウクライナは集中的な交渉を続けている。
交渉が非公開で行われていることから匿名を要請した関係者によると、新たな草案がほぼ合意され、米国の返答待ちの状態にある。
この草案で、米国は天然資源取引の一部として「自由で主権と安全が保障された」ウクライナと「恒久的な平和」にコミットすると表明。ウクライナとの「永続的なパートナーシップ」にも同意し、同国への投資意思を示唆する。ブルームバーグは草案内容を確認した。