β版が4日で蒸発、花王「お得アプリ」を使ってみた マーケティングの常識を変える2つのメリット

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実際に筆者が自宅にある花王商品を探してみたところ、9個あった。これらの商品の正面画像を撮影した後、バーコードを読み込むだけで作業が終わる。その後、ハートを獲得できるかどうかの抽選があったが、運よく9個の商品すべてでハートを得ることができた。

ハートが6つ貯まったため、ちょうど欲しいと考えていたトイレ掃除用品「トイレマジックリン」を選択。自宅にある花王商品を読み込むだけで、簡単に新たな商品を獲得できた。

ただ、商品の発送は3個まとめて行われるため、ハートは18個貯めないといけない。筆者の場合、買いだめしていた洗剤を複数個読み込ませようとしたが、どうやら1商品につき1回だけしかハートを得られない仕組みになっているようだ。

ハート18個を得るためには、花王商品が最低でも18種類必要になるが、いかに大家族でもそんな家庭は少ないだろう。そんなときに役立つのが、アプリ内でハートを得られる「ミッション」だ。

「ミッション」では、花王商品にまつわる簡単なアンケート回答や動画広告を視聴することでハートを獲得できる。さらに、10日間のログインでハートを得ることも可能なようだ。花王商品を無理に購入せずとも、定期的にアプリを操作することで、ハートを得ることができる。

花王が得られるメリットとは?

ユーザーからすると、好きな花王商品が無料でもらえるというメリットしかないこのアプリ。花王にとっても大きく分けて2つのメリットがあると考えられる。

1つ目が、動画広告の視聴などを通じて「花王ブランド」を訴求することによるブランド認知度の向上だ。

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