青春18きっぷ改定後、格安移動の「傾向と対策」 移動手段か旅情重視の鉄道旅か分けて考えよう

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航空運賃は日付による差が大きく、航空券検索サイトで東京―福岡間の片道運賃を調べると、たとえば、12月24日なら6000円だった運賃が、25日は1万円、26日は2万円、27日は2万5000円、28日だと3万円に値上がりしている。つまり普段なら6000円で飛べる区間が、繁忙期は5倍の運賃になってしまう。いつ乗るかについてよく吟味しなければならない。

LCCのウイークポイントは、運航区間が遠方に限られるのと、地域差があることだ。時間短縮効果の高い北海道、四国、九州への便に力を入れているので、成田から東北や山陰へ向かう便はない。かつてジェットスターに成田―庄内という便があったものの、運航をやめてしまった。庄内地方へは新幹線がなく、新潟か山形で乗り継ぎになるので、着目点はよかったと思うが、長続きしなかった。

荷物の重さに要注意

サービス面での弱点もある。日本国内を運航する各社は無料で持ち込める手荷物を7kg以内としている。制限のない鉄道に比べて大きな弱点である。そのため、できる限り荷物を減らすほうがよいが、帰省時にはお土産など運びたいものはあるだろう。帰省する地域と大きさによっては、宅配便を利用したほうが安上がりになることもある。LCC利用時は荷物の重さに気を配る必要がある。

今後は、低燃費、運営コストの低廉なプロペラ機運航が盛んになると思われる(ATR機など)。成田―仙台、新潟、名古屋などをリーズナブルな運賃で飛べば、ビジネスとして成り立つようにも思われる。空港へのアクセスに時間がかかるので、時間的には新幹線のほうが早くなるが、運賃で勝負できないものかとも思う。

航空は新規就航、撤退が速いサイクルともいえるので、情報収集も大切である。

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