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「赤いきつねCM」露出ないのに"性的"と炎上のワケ 日清食品「どん兵衛」の"擬人化CM"は許されたが…

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  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
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今回の場合は、物議はかもしたが、最終的には擁護の声のほうが大勢を占めていたし、大きな話題も呼ぶことができたので、「成功した」といえるかもしれない。

ただし、一歩間違うと単なる炎上で終わってしまいかねない。事前に生じうるリスクは想定して、対応策を講じておくに越したことはない。

ジェンダー表現で炎上が起きるたびに、「女性のチェックは入らなかったのか」、「おじさん目線でやっているからダメなんだ」といった意見が出てくる。

しかし、「赤いきつね」のアニメCMの監督は女性だったようだ。なお、女性キャラクターの露出が問題となる「鬼滅の刃」の原作者の吾峠呼世晴さんも女性である。

「赤いきつね」の新CMを投稿した東洋水産のポストには、賛否の声が寄せられている(画像:「東洋水産株式会社(マルちゃん)」公式Xより)

送り手と受け手の認識のズレ

アニメ表現のお作法や様式の中に、性的要素が含まれやすくなっており、業界にいる当事者はそのことに気づきにくいというのがありそうだ。

「赤いきつね」のアニメCMに関しても、女性がおいしいものを食べたときの表現手法が、性的なものに見えてしまった――というのがありそうだ。

アニメ表現は若者層に受けやすく、表現のコントロールがしやすいというメリットがあるが、商品をアピールするには、リアリティや臨場感が出しにくいという難点もある。

特に、料理や食品の広告では、実写と比べて「おいしさ」を伝えることが難しい。それをうまく伝えるために、作者のキャラクターの表情や仕草で表現したのではないかと思われる。

送り手と受け手の認識のズレは、広告に限らず、表現全般につきまとう課題である。受け手側が多様化、細分化されており、かつ彼らの声がSNS等を通じて顕在化しやすい現代においては、ズレに対してより意識的になることが求められるだろう。

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