「赤いきつねCM」露出ないのに"性的"と炎上のワケ 日清食品「どん兵衛」の"擬人化CM"は許されたが…
企業側に意図がなくとも、性的な解釈が勝手になされて、ネット上で広がってしまうことはたまに起こることだ。
先に挙げた、昨年10月にマクドナルドが公開した「いまだけダブチ食べ美」のアニメキャラクターもそうだった。キャラクター自体は性的な要素がかなり薄かったにもかかわらず、ユーザーが勝手に性的な二次創作を行い、ネット上で拡散したのだった。
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10年ほど前のことになるが、某学習塾の広告が「エロい」とSNSで話題になっていたことがあった。広告の中で「思いがけないところに穴があった」というキャッチフレーズが使われていたことが、受験生の妄想をかき立て、SNS上にそれが吐き出されてしまったようだ。
さすがにここまでくると、企業に対して「配慮が足りない」と責めるわけにもいかない。今回の「赤いきつね」も上記のケースに近いといってもよいだろう。
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「どん兵衛」はなぜ許された?
SNS上の声を見ると、競合商品購入の日清食品「どん兵衛」を引き合いに出しているものも何件か見られた。
「どん兵衛」は「どんぎつね」シリーズで、商品をきつねのキャラクターに見立てる広告を展開している。
元々、性的な隠語として「食べる」「食う」という言葉が使われていることを考えると、食品を女性キャラクター化することは性的と見なされるリスクはあったように思う。
とはいえ、「どんぎつね」シリーズについては、吉岡里帆さんが演じるキャラクターに対して「あざとい」という声は少なからずあったが、「性的だ」という意見は目立ってはいなかった。
その後、同シリーズは実写版からアニメ版に一時的に変わったが、やはり「性的」という批判は見られなかったように思う。
「どん兵衛」に限らず、日清食品は“攻めた”広告展開を行う企業として知られている。東洋水産としても、「日清食品は大丈夫だったから」という意識はあったのではないだろうか。
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