渋谷発「エンダーマグノリア」世界での成功を解析 世界で200万本を突破した新進気鋭のアクションゲーム
筆者も実際に、最新作である『エンダーマグノリア』をプレイしたが、そこから見えてくるのは“売れ線を攻めるうまさ”にあった。
非常に練られた探索型アクション
『エンダーマグノリア』は探索型のアクションゲームで、いわゆる「メトロイドヴァニア」と呼ばれるジャンルの作品だ。
物語の舞台は「死の雨」の災厄が降り注いだ世界。記憶を失っている主人公の「ライラック」は、仲間となった人工生命「ホムンクルス」と共に終末世界を冒険し、強敵と戦いながら人間とホムンクルスを救う旅を続けていく。
例えば『スーパーマリオブラザーズ』のようなゲームはキャラクターを右方向へ進めればよいが、探索型アクションゲームは比較的自由に動ける広めのフィールドが用意されている。
ある程度ゲームを進めると、現段階では行けない道が見つかる。その際は違う場所を探索し、何らかのアイテムや新しい能力を手に入れれば、その道を切り開けるようになるというわけだ。
本作では、ライラックがさまざまなホムンクルスを仲間にすることで新たな能力が手に入る。同時に失った記憶を取り戻し、物語の全貌が徐々に明らかになっていくという形式だ。
『エンダーマグノリア』は全般的に品質が高く、欠点が少ない。アクションゲームとしての基礎もよくできており、操作感覚も違和感がほとんどなければ、ステージ構造にも無駄が少ない。敵を攻撃したときの当てた感覚などもしっかり表現されている。
サウンドも退廃的な世界をうまく表現できているほか、ボーカル付きの曲も用意されていたりと、おしゃれな雰囲気を醸し出すのに大きく貢献している。
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