O2Oビジネスの先端手法・ゲーミフィケーション《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命 第5回》

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ほかにも、ゲーム上で自分の街を作るといった、利用者の心をつかむための「魅惑的なストーリー」を、目標達成の目的として取り入れることもある。ソーシャルサービスの特徴を活かして、利用者間のチームプレー、対戦、競争などで交流し、より利用者が積極的に楽しんで目標の達成を継続するような仕組みもある。

ゲーミフィケーションには、達成感や上達の実感、楽しさや好奇心の喚起と共有など、利用者が自ら喜んで参加を継続する、人間の心理をついた実に巧妙な仕掛けが散りばめられている。

この新しい手法、ゲーミフィケーションがO2O(オンライン・ツー・オフライン)ビジネスと実に相性がいい。逆に言えば、O2Oビジネス拡大のカギとなるのだ。

O2Oビジネスとは、ネットのサービスを利用してリアルの店舗に消費者を誘導し、購買を促す形態のビジネスだが、ネットの消費者が喜んで店舗に来店してくれる仕組みにゲーミフィケーションが取り入れられている。

今後、O2Oビジネスが成功するために、最終的に最も重要な課題となるのが、消費者を店舗に誘導した後、いかに再来店につなげてその店舗の「お得意様」になってもらうかということだろう。消費者の「お気に入りの店舗」となるための試みとしても、ゲーミフィケーションが利用されている。

現在競争が激しくなってきている位置情報サービスを利用したO2Oビジネスが、その好例。各サービスは、ゲーミフィケーションをいかに組み込むかが、顧客の満足度向上を図り、他社と差別化するための重要な要素となっている。位置情報サービス「FourSquare」やライブドアの「ロケタッチ」は、ゲーミフィケーションを取り入れたO2Oビジネスの代表例だ。

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