5250円の電池不要、小型軽量の放射線測定器が登場、精度は10万円超の装置と同等

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5250円の電池不要、小型軽量の放射線測定器が登場、精度は10万円超の装置と同等

放射線測定装置を開発する非営利組織・radiation−watch.orgは、2月3日、電池が不要で小型軽量の低価格放射線測定器を発表した。今回発表した放射線測定器「ポケガType2」は、iPhone(iPad,ipod touch含む)に接続し、専用のアプリを用いて放射線を測定する装置で、電源はiPhoneから取得する仕組み。価格は5250円(税込)で、11日から販売を開始する。
 
 ポケガType2のベースとなっているのは、組み立て式の低価格放射線測定器として1万台以上の出荷を記録したポケガType1。ポケガType1は、ケースの加工などを利用者が行うことで低価格を実現したことで注目を集めている放射線測定器だ。首都圏などの低線量地域では正確な値を出すためには20分程度の計測時間が必要なものの、十分な計測時間をとれば10万円超の放射線測定器と同等の精度を有する優れた装置だ。
 
 iPhoneに接続して使うため、アプリ上で計測値の記録を細かくとることができるなど、他の低価格の単独式線量計に比べ格段に多くの機能を持っている(iPhoneがなければ利用できないが)。
 
 しかしながら、ポケガType1は利用者自身の組み立て式のため、利用者によって品質の差が出るうえに、9ボルト乾電池から電源を供給していたため、電池の品質や消耗によって電圧が低い場合に不正確な値を出すことが問題となっていた。
 
 こうした点を踏まえ、ポケガType2では、電源をiPhone側から取得することによって、電池の状態による不正確さを排除、また、ケース加工を不要にし完成品とすることで利用者の加工精度によるばらつきもなくした。基本的な回路はポケガType1とは変えておらず、信頼性は維持している。
 
 ポケガType2は、ケース加工等を済ませた完全完成品のため、ポケガType1と比べると値上がりしてしまっているが、それでも5000円台というのは非常に安いといえる。
 
 SPEEDI情報の隠匿に代表されるように、原発や放射能汚染に関して政府行政が深刻な隠蔽体質を持っていることが明らかな現在、個人は自衛するしかない。その意味で、こういった低価格の放射線測定器は大きな助けになる。

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