中国「時速400km」高速列車は本当に走れるのか 車両の性能は高くても運行できる路線がない?
ALFA-XはJR東日本が開発した、北海道新幹線の札幌延伸を見据えた次世代新幹線の試験車両で、時速360kmでの営業運転を目標としている。
両側の先頭車両で極端に異なる形状が特徴で、とくに新青森側の先頭車は長さ約25mの車体のうち、約22mが流線形の「鼻」という極端なデザインだ。2019年5月に登場して以来試験走行を繰り返し、これまでに最高時速404.2kmを達成した。

前述のCR450の設計最高速度は時速450kmでALFA-Xよりも速いとはいえ、ALFA-Xは日本が誇る新幹線の安全性や快適性、環境性能を重視している。
ALFA-Xは北海道新幹線の延伸をにらんで開発されており、さまざまな雪や寒さへの対策を施している。だが仮にALFA-Xの進化系がインドに投入されるとなれば、こちらは高温やムンバイ近くに造られる全長20kmを超える海底トンネルの存在など、条件的に厳しい路線での運行となる。これまでの新幹線にない技術条件が求められる可能性もあるだろう。
同紙の記事はALFA-Xを、まだ存在しない「『E10系』としても知られる」と紹介するなど、内容には疑問符のつく部分が多い。ほかの現地メディアによる後追い報道が見られないのも疑わしい点だ。
ただ、CR450の登場で日本の新幹線が追いつけそうもない水準まで速度競争のレベルが上がってしまったようにも見える中、もしもインド新幹線で日本の高速車両が一矢報いることになるなら興味深い。この先の展開を見守りたい。

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