中国「時速400km」高速列車は本当に走れるのか 車両の性能は高くても運行できる路線がない?
また「新たな路線の建設コストも考慮しないと。既存路線では時速350kmでしか走れないのに、新技術のメリットはどこに?」といった意見も見られる。
![CR400AF](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/9/9/570/img_997c1c43729ebfc4e6ecedd91c8a0e4c616413.jpg)
現行の高速列車CR400AF。営業運転での最高速度は時速350kmを誇る(写真:Getty Images)
実際に、これまでに開業した高速鉄道の営業最高速度は時速350kmまでに制限されている。既存の路線で運転を始めても、フルスペックの時速400km運転はしばらく先になりそうだ。
最高時速400kmの新線で実力発揮か
では、時速400km運転の見込みはないのか。現地報道によると、2027年に開通が見込まれる成渝中線高速鉄道(成都―重慶間の第2高速鉄道)はCR450による時速400km運行を目指すとされている。実現すれば、約300kmの両都市間が最短50分未満まで短縮される見込みだ。
また、今後の展開として検討されていることとしては、CR450の国際市場への進出がある。従来の復興号はインドネシアのジャカルタ―バンドン高速鉄道(KCIC、通称「Whoosh」)向けに輸出されており、中国以外の国で時速350kmによる営業運行を実現している。
![KCIC Whoosh](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/0/b/570/img_0baf983aeef29ad7438e407535a60687635953.jpg)
インドネシアのジャカルタ―バンドン高速鉄道で運行している車両。「復興号」をベースとして開発された(写真:Bloomberg)
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