中国「時速400km」高速列車は本当に走れるのか 車両の性能は高くても運行できる路線がない?

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また「新たな路線の建設コストも考慮しないと。既存路線では時速350kmでしか走れないのに、新技術のメリットはどこに?」といった意見も見られる。

CR400AF
現行の高速列車CR400AF。営業運転での最高速度は時速350kmを誇る(写真:Getty Images)
【写真】「時速351km」を表示した車内の電光掲示板

実際に、これまでに開業した高速鉄道の営業最高速度は時速350kmまでに制限されている。既存の路線で運転を始めても、フルスペックの時速400km運転はしばらく先になりそうだ。

最高時速400kmの新線で実力発揮か

では、時速400km運転の見込みはないのか。現地報道によると、2027年に開通が見込まれる成渝中線高速鉄道(成都―重慶間の第2高速鉄道)はCR450による時速400km運行を目指すとされている。実現すれば、約300kmの両都市間が最短50分未満まで短縮される見込みだ。

また、今後の展開として検討されていることとしては、CR450の国際市場への進出がある。従来の復興号はインドネシアのジャカルタ―バンドン高速鉄道(KCIC、通称「Whoosh」)向けに輸出されており、中国以外の国で時速350kmによる営業運行を実現している。

KCIC Whoosh
インドネシアのジャカルタ―バンドン高速鉄道で運行している車両。「復興号」をベースとして開発された(写真:Bloomberg)
【写真】最高時速350kmで走るインドネシア高速鉄道の車両。車内の様子は?
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