中国「時速400km」高速列車は本当に走れるのか 車両の性能は高くても運行できる路線がない?

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CRRC CR450AF
中国が開発した営業時速400km対応の高速列車「CR450」。写真はCR450AF(写真:CRRC)

中国で2024年末、営業運転速度で時速400kmを目指す新たな高速車両「CR450」がお披露目された。世界最大の鉄道車両メーカーである中国中車(CRRC)と中国鉄路総公司(中国国鉄)の共同開発で、設計最高速度は時速450km。中国では「高速鉄道技術の進化を象徴する存在」ともてはやされる状況となっている。

これまで高速鉄道に関する世界の趨勢では、営業運転では時速350km程度が上限とされてきた。営業最高速度で時速400kmを目指す車両の登場を、中国メディアは積極的に「技術的自立の証」として報じている。

はたしてどんな車両なのか、そして、そんなハイスペックな車両を走らせることができる路線は存在するのか。

時速450kmで走行可能

「CR450」の製作プロジェクトは2018年に始動したとされる。現状では世界最速の営業運行速度である時速350km運転を誇る「復興号」CR400(2017年運行開始)の次世代モデルとして開発が進められてきた。

【写真】最高時速400kmでの営業運転を目指すCR450や現行の「復興号」CR400、インドネシアを走る中国製高速車両、そして「時速351km」の速度表示など、さまざまな中国高速鉄道の姿
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